« Mars Voltaの新譜がSHM CDでリリース | トップページ | さんま »

2008年2月29日 (金)

どうせ聴くならこの一曲 あすなろ編

大人になって、家と仕事場への行き来のみになってしまい
近所の公園や商店等もあまり行かなくなった。
先日、ふと思いつきの足取りでふらふらと近所を散策に出てみると
一昔前にはあったと記憶していた店や、公園の遊具などが無くなっていたりして
気付かぬうちに時は流れているんだなぁ等と嫌でも感じてしまう今日この頃。

某雑誌の対談記事にて、著名なDJの話に
「最近アナログレコードを持ち歩くDJが少なくなった。今はCDや
データーを持ち歩くのが主流になりつつある」
とあった。昔はでっかい段ボール箱などをキャリーに積んで
持ち運んだり、通常では考えられない程の大きなレコード専用バック等で
大事そうに重そうに運んでいたりしたのを目にした物だけど
今ではそんな事は無くなってしまったんだなぁと感じてしまう程に
”年をとってしまった自分”が嫌になった。

そんな風に急な時代の流れには巻き込まれず、色あせる事の無い音楽が好きだ。
とりわけ懐古趣味でも無い私だが、いつ聴いても錆びない物の一つに
音楽があると信じている。今回エセ懐古趣味の中年男が「どうせ聴くなら」
と、お薦めするこの音楽も今聴いても錆びない音楽の一つ。

 

title:Full Moon 
(albam.Wings Of Spring
T-02 1980)

artist:
OLIVIER PETERS QUARTET

お薦め視聴時間帯:


ジャンル:ドイツジャズ

 

Otq_

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サックス、フルート奏者であるOLIVIER PETERSの
アルバム「WINGS OF SPRING」の二曲目に収録されている
この「Full Moon」という曲に、私が初めて出会ったのは
このアルバムがリイシューされた2001年より以前、
1998年の冬に発売されたヨーロピアンジャズのコンピレーションアルバム
「The Spinning Wheel of Jazz」の最後に収録されていたものが最初だった。

Joan E.Johnsonの軽やかで澄み切ったスキャットが冒頭から始まり、
曲の展開を宗教歌の様に荘厳なイメージで膨らませる。
ところが1m.38s頃から堰を切ったかのように転調する。
叩き付ける様な強いピアノが入り、曲調はブラジリアンテイストに一変し、
スピーディーな展開で変貌を遂げてゆく。
3m.00s頃、曲の絶頂期に神懸かり的なタイミングで
サックスのソロが滑らかに奏でられ、
4m.26s頃に心地よい余韻を残しつつ曲は終わる。

 

当時まだ学生で、バイト先へ行く道すがらよく聴いていた。
冬の寒い季節にこの透明感のある曲がよく合い、
あまりモチベーションが上がらない時もこの曲を聴き、
心を穏やかにしつつアルバイトへ臨んでいたのを今でも思い出します。

ドイツジャズにもブラジリアンテイストが入っているこんな曲を聴くと
当時ブラジル音楽がヨーロッパ諸国にもたらした影響は凄まじいなと痛感し、
日本でももっとムーブメントが起こっていれば今ある音楽にも
多少なりとも影響があったのではないかと
少しだけ残念に思いつつブログを締めます。

 

-----けみぼん-----


参考出展:The Spinning Wheel of Jazz

Spinning_wheel_of_jazz

 

|

« Mars Voltaの新譜がSHM CDでリリース | トップページ | さんま »

コメント

昨年末に渋谷のシスコが閉店しました。

青春を音楽とともに過ごした一人として、これは
とても悲しく信じられない出来事でした。
それだけアナログからデータへの流れは強いのでしょうね。

こうした感傷にひたれるのも、昔は音楽が音楽だった時代で
あったからこそのセンチメンタリズムであって、音楽が
データになってしまったことで失うものは大きいと痛感します。

ジャケットの手触り、レコードに針を落とす瞬間のときめき・・

どうやら僕も旧世代の人間のようです。

投稿: 独楽犬 | 2008年3月 7日 (金) 00時27分

アナログから直接圧縮音源化できるプレーヤー等も発売されるようで、どんどんデジタル化してゆく音楽業界は、ジャケットからのビジュアル的な衝撃とか薄くなっていきそうな悪寒。

投稿: けみぼむ | 2008年4月 2日 (水) 13時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Mars Voltaの新譜がSHM CDでリリース | トップページ | さんま »