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2007年8月14日 (火)

砂上に眠る一等星 ~ホクトベガ~ Vol.3

~砂の国 ドバイ~

ドバイはアラブ首長国連邦の一国である。
最近では高級リゾート地として名を馳せているが、
競馬に熱心な国である。国王が馬主であり、
世界一の資産を持ち合わせている。
石油の脅威である。
その脅威を表すものとして、ドバイで行われる競馬は馬券を売っていない。
発売を禁止しているのである。
国王の嗜好として行われ、莫大な賞金がレースには掛けられている。

砂漠の国であるドバイに厩舎、競馬場を建設し、
本格的に競馬を行うようになったのは20ほど前から。
大変な投資を国全体で行い、
無から作り上げた施設はかなりの完成度である。
ドバイワールドカップはそんな彼らが競馬国として
一流と認められるべく、世界のトップホースを集めて
夢のレースを行うという企画で、96年から始められた。

1着賞金360万ドル(約4億1000万円)、
総賞金600万ドル(約6億9000万円)という破格の高額賞金、
馬を始めとして、調教師、馬主、騎手、スタッフを
無料招待する至れり尽せりの好条件に世界の名馬が結集する結果となった。

1回目の優勝馬はアメリカNo.1ホースのシガー。
その強さは圧倒的で、レースは大成功を収め、
ドバイは世界のホースマンの一つの目標となった。

2回目となる97年も参加馬は強力だった。
世界のトップクラスのG1優勝馬が何頭も出走してきた。
このメンバー相手に、日本のホクトベガがどこまでやれるのか。

レース1ヶ月前、
3月2日に早めにドバイ入りした彼女の体調は思わしくなかった。
長距離輸送、環境の変化などで体重も20キロ以上も減り、
日本に伝えられてくるニュースは悲観的なものばかりだった。

ただ、彼女には8場も制覇した対応力があった。
次第に復調し、胸を張ってレースに出せる、と
中野調教師のコメントも満足げなものに変っていった。

現地での調教は順調だった。
ただし、ライバル達はそれにも増して順調だった。
海外の競馬評論家の評価は厳しかった。
ホクトベガは日本のダートでは無敵で賞金額も凄い。
しかし、日本の馬は遠征に弱い。
この馬も難しいだろう。そう新聞には書かれていた。

(To Be continued)

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